2008年05月20日

「大阪で生まれた女・18」の素晴らしい世界にぜひ触れて下さい!

こんにちは! またまたご無沙汰更新ですみません。
笹竹 政村です。


出会いと別れの季節である春も徐々に遠のき始め
季節は巡り、初夏のほのかな香りが漂い始めた日本列島ですね。

私がこの列島で住民登録した行政区は
北海道の十勝管内と東京都の城北地域の何区かにまたがった時代が十数年あったのみで
生活者として街を語れるのは十勝と東京のみに絞られます。

しかし私が昔も今もたまには訪れ、惹かれ続ける街に
大阪という大きな存在があります。数度ほど短期的にしか滞在していませんから
前述したように生活者の視点で大阪並びに近畿圏を語ることは出来ず
フォリナーの視点での語りになるのに歯がゆさを覚えつつも、

今から30年ほど昔に大ヒットした大阪発の名曲の
そしてその名曲の原曲の素晴らしさを、同世代や諸先輩から若い世代の皆様に至るまで認知して頂き、
その偉大なる曲に含有される人間の営みの普遍性をあらゆる垣根を越えて共感しあえたら
とっても素敵だなあ・・・と思い稿を進め始めました。

私が初めて大阪に行ったのは

高2の修学旅行時でしたが
大阪の街で初めて聞いた市民の生の大阪弁(小学校低学年児童同士が罵倒しあっていた)に
非常なカルチャーショックを受けたものです。

17歳になるまでテレビやラジオで芸人たちの流暢な大阪弁を
ただ消費者の観点で甘受していた自分にとって
「え、あ、そうか、今、まさに自分は異郷の地にいるのだ!
あの芸人たちのように、当然のごとく子供たちでさえ
これほどまでに見事に迫力と趣のある言葉回しをする文化圏に立っているのだ!」−
という具合に、大阪が実体として自分に迫ってきた瞬間だったように思います。

大学時代に人生初の一目惚れに近い恋愛感情を
神戸の女性に抱いたこともあります。
(この際、<大阪と神戸、京都はそれぞれ違うんや!>というクレームは聞きません(笑))
もう、なんていうか北海道の女とも東京の女とも
近畿圏の女性の持つ風情というのは
まったく別物のような気がいまだにしてます。

それは地域に根付く文化や体質といった土壌的なものによって育まれた精神性なども大きいでしょう。
さらには近畿圏の女性の若いうちの言葉回しは私のような無骨な地方で育った者には卑怯すぎるくらい
魅惑的に感じるチャーミングさを持っているような気もしてなりません。

さて前置きが散漫な上に長くなってしまいました。
私の大阪びいきを決定的なものにしたBOROの「大阪で生まれた女・18」の紹介に移ります。
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ゴールデン☆ベスト


BORO(54)は兵庫県伊丹市出身のフォークシンガー・シンガーソングライター・作曲家。
本名を森本尚幸といいます。
79年、内田裕也プロデュースによる「都会千夜一夜」でデビューしたBORO。
同年8月にリリースした「大阪で生まれた女」の大ヒットで一躍有名になった、この名前。もともとは彼が乗っていたオンボロ自転車を見て友人がつけたものらしい。
哀愁漂うブルージーな歌声を聴かせるシンガーとしてニューヨークでもライヴ活躍をする傍ら、沢田研二や近藤真彦など数多くのアーティストのコンポーザー、プロデューサーとして関わる。
(出典・BORO - goo 音楽 http://music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD1148770/index.html )

世間一般に知れ渡っている「大阪で生まれた女」、
実はその原曲は18番まであり、33分にも渡って歌い上げられる
大抒情詩である
ことは、ドメスティックな視野で見ると意外に認知されていない傾向があります。

この壮大な抒情詩の内容を笹竹流に要約してみましょう。

大阪で生まれ育った二人の男女が高校時代から付き合い始めた。
彼は自分の母親の死を境に大きな夢を抱き始める。
大阪を出て、東京で夢を叶えたい−そう熱願し、卒業後、東京に出ることを決めるのだ。
大阪を心から愛する女は悩みに悩むが
彼とともに東京で一緒に夢を追うことを決めて大阪を後にする。
(時代は永田洋子率いる狂気の連合赤軍があさま山荘事件を起こし
学生の左翼運動が瓦解し終息していく70年代、学生たちが新宿西口騒乱など
さまざまな悪態を世の中に対してついていた)
西池袋の小さな部屋で生活していくのに精一杯な二人には、学生たちのしていることが
実に馬鹿げたことだと思えて仕方がなかった。

なかなか彼の夢をつかむ道程は厳しい・・・。
そんな折、女の親が「そんな暮らしを早くやめて大阪に帰って来い」という手紙を送ってくる。
呆然とする二人・・・。
彼は成すすべもなく怯えながら眠りについている。
「彼を見捨てるわけではない、だが私は大阪に帰ろう・・・」
女は一人東京を後にし、大阪へ帰る。

時は流れ、それぞれ別に好きな人が出来、二人の恋愛は終わる。

さらに時は流れ、今、女の目の前には別の人との間に出来た愛する子供たちがいる。
しかし彼と過ごした苦しくも輝かしい日々はいつまでも消えない。
彼は東京で成功者になった。愛する子供たちを引いては今の平凡な暮らしをいつくしみながら
「夢を叶えた人へ おめでとう」とかっての彼に最後の手紙を書くのだ。

そしてこの壮大な抒情詩は17・18番における
BORO自身の総括で締めくくられる

17
すべてをつつむ力があれば
愛は終わらない
たとえばあの陽のように
すべてをつつめば……
そこに 街があり人が住む
そこに 川が流れ、鳥が舞う
そこに 小さなアパートがあり
そこに 永久の愛があるかも知れない
でも それを
大人達は知らない

18
青春は何かを
つかもうとする時
ゆがんだ正義を
つかまされもする
それを否定することは出来ない
たとえ小さな過ちでさえも
それは小さな二人の
愛のせいではなく
青春そのものが
ゆれ動く時代


時代背景は違えど
人間の営みの普遍的真理は変わりません。
ここに至れば、大阪のみに限定されることなく
東京に夢を抱いて集まる全ての地方出身者に
この一大抒情詩の主題は強靭な説得力と
レクイエムの如き安らぎを奏でて余りあることでしょう。



この「大阪で生まれた女・18」を歌うBOROのライブ風景は奇跡的に
YouTube画像にあります。あるんですがブログへの埋め込みが禁止されているので
もしあなたがmixiに入っていたら
画像を見るためのコミュニティがありますので
そこからのリンクで見てみてくださいね。

大阪で生まれた女・全18番 動画
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1931514


今日は久しぶりで、なおかつ長くなりましたが
皆様の一人でも多くが「大阪で生まれた女・18」に
触れていただき、何かを感じていただきたい・・・
と切に願うものであります。

最後までお付き合いくださり誠にありがとうございました。

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kokasita at 03:27│Comments(8)TrackBack(0)音楽 | 恋愛

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この記事へのコメント

1. Posted by ori_   2008年05月20日 10:55
5 素晴らしいの一言ですね。
BOROの歌もそうですが、笹竹さんの情熱あるコメント
一気に読み通しましたよ。

誰もが主人公で当事者である「普遍的真理」、
時々、気をかけてみるべきですね
当事者ですからね。

こんな俳句、ありましてね。
笹竹さんの文章を読んでいて、思い出しました。
朝日俳壇に投句されていた、素人さんの句ですが
とても感動して、メモ帳の紙の上に落としてあります。

産土(うぶずな)のミミズの赤さ赤さかな

ミミズの赤は生国の土のしみた色。
土着者の血に通う色。

素晴らしいメッセージをありがとうございました。
2. Posted by 笹竹 政村   2008年05月21日 01:55
>おりさん

あちらの方での句の解説読ませて頂き理解致しました。
国家とは、国とは何ぞや?
それはそこにひしめく行政区の集合体であり
そこに暮らす人々であり
人々を構成する家庭・家族であると・・・。
その家庭・家族が左翼思想の残滓やフェミニズムにより破壊され、自由ゆえの不自由が生じ、結婚適齢期者たちの一部に普遍性に対する素直さが急速に消失しつつある・・・いやはや晩婚化が進むわけです。(個人的には私は今の20代に関しては、様々な問題はある上でやや楽観視しています)今回のおりさんの援護射撃を感謝しつつ、BOROを薦めても「やはり世代の壁はあるのかなあ・・・」と苦笑した笹竹でした
3. Posted by まみ   2008年05月22日 22:27
大阪はまだ行ったことがありません(´∀`)
修学旅行でも行けなかったんですぅ〜。。

なんだかこの歌詞は・・・切なくなりました。。(;д;)
でも、前向きな歌詞ですよねw
4. Posted by 笹竹 政村   2008年05月23日 01:28
>「北広で生まれた女」まみちゃん ようこそ
今現在、恋愛の真っ只中にいる人にとっては、ちょっと不安になっちゃう要素のある歌かも知れませんねf^_^; ただ私が主張するのは、まさにまみちゃんが記したように「前向き」に生きること、若いうちは悩みながらも、精一杯、恋愛に、仕事に打ち込んで、家庭を持った時、「素晴らしい青春だった…」と振り返ることができるよう歩いてくださいね…ということなんです
5. Posted by ソフィー   2008年05月25日 21:11
実際、大阪に住んでいたものですからこの唄には凄く、思い入れがあります;;

読んでなんか、切なくなってしまいました;;

今日は特に素敵なブログでした
6. Posted by 笹竹 政村   2008年06月05日 21:16
>ソフィーさん

おほめに預かり光栄です。是非、mixiのコミュニティでフルバージョンをじっくり観てみてくださいね。下手な映画を遥かに凌駕する素晴らしいドラマが展開されます。
7. Posted by ばちょう   2008年06月10日 01:32
なるほど!!

俺も、大阪の女性を探してみよう!!( ´∀`)
8. Posted by 笹竹 政村   2008年06月11日 21:56
>ぱちょう君

あはは。見つかるといいねえ(*^-^*)

芯は強いですね、相対的に、東京と較べた場合。
そんな印象があります。

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